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今回の記事では、年間で約25個発生していると言われている台風について調べています。2023年の台風のたまご(熱帯低気圧)の発生状況や台風になった場合の進路予想なども書いていきますので、ご参考になれば幸いです。
台風14号2023最新の各国シミュレーションについて
事前の備えと心構えの点で、台風の情報は確認しておきたいですよね。
下記でご紹介していく内容の数字を事細かに覚えていなくても、昨日と今日・発生してから1週間前後の動きが比較できれば備えられるのではないかと思います。初期の備えが大切です。
気象庁の基準では、台風の勢力の強さはヘクトパスカルではなく、風の強さと大きさで決められます。また、気圧の傾斜のキツさも関係していることから天気図も目安にできそうです。
●ヘクトパスカル【中心気圧が低ければ低いほど風は強くなる】
●風の強さ(最大風速)【三段階ある】
強い台風:秒速33メートル~44メートル未満
非常に強い台風:秒速44メートル以上~54メートル未満
猛烈な台風:秒速54メートル以上
●大きさ【強風域の半径で分類される】
大型の台風:500キロ以上800キロ未満
超大型台風:800キロメートル以上
●気圧の傾斜【天気図の等圧線の間隔が狭いほど(急であればあるほど)風は強くなる】
【気象庁】
2023.10.9現在 台風14号コイヌは南シナ海で熱帯低気圧に変わりました。
台風14号「コイヌ/Koinu」は、日本が提案した名前で「子犬」や「こいぬ座」という意味があります。140個あるアジア名の5番目の名前になります。※台風の名前についてはこちら
【ウェザーニュース】
※わかり次第追記していきます
参考:2022年の台風14号について
2022年9月14日に発生した過去最強クラスのスーパー台風と呼ばれた台風14号。
一時は中心気圧910ヘクトパスカル(気象庁の記者会見で「匹敵するような類似台風がないというぐらい危険」と言われていた)となり、18日には鹿児島県に上陸。19日朝にかけて九州を縦断しました。
のちの台風15号での被害と合わせて、激甚災害に指定。復旧にかかる自治体の費用を支援することになりました。
ナンマドルは、ミクロネシアが用意した名前で「有名な遺跡の名前」の由来があるそうです。
米軍ヨーロッパ進路予想は?
気象庁以外にも、米国やヨーロッパのサイトで台風情報が確認できるので、複数のサイトをみて備えていきたいですね。
各機関の紹介と図の見方とともに、最新のシミュレーションや進路予想をご紹介していきます。
日本に近づいてきたり上陸のおそれがあるときは、気象庁の情報をまず確認してくださいね!
【ECMWF】欧州中期予報センターの進路予想は?
2023.9.30現在、台風14号コイヌは徐々に勢力を増していき、3日~6日にかけて台湾やフィリピンを横断していきそうです。
※2023.10.9現在 台風14号コイヌは熱帯低気圧に変わりました。
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【ECMWF】とは
the European Centre for Medium-Range Weather Forecasts(ECMWF)は、イギリスに本部のある国際組織で、最長10日先までの台風予報を見ることができます。こちらも、日本の方が時間がはやく進んでいますので、日本時間に直すときは時差の8時間を加えてみて下さい。
【アクセス方法】
・ECMWFにアクセス ※この時点で翻訳しておくと便利です
・予報 ⇒ チャート ⇒ 中期チャート ⇒ 平均海面気圧と850hPa風速をクリック
・上記の画面が出てくるので、左にある【エリア】を東アジアに変更する
※【有効期限】で好きな時間を選択できます
風が強いところは濃い緑色で表されています。
【JTWC】米軍合同台風警報センターの進路予想は?
【進路予想の見方】
9を足して日本時間にしてください。中心付近の最大風速KTSは単位がノット(約 0.514m/s)となります。(例)02/06Z、90KTS ⇒ 8月2日15時、中心付近の最大風速47m
進路予想をみてみると、3日頃から勢力を強めて台湾方面に進んでいます。
※2023.10.9現在 台風14号コイヌは熱帯低気圧に変わりました。
2023.9.30現在、台風14号コイヌが確認できます。
※2023.10.9現在 台風14号コイヌは熱帯低気圧に変わりました。
【JTWC】とは
Joint Typhoon Warning Center(JTWC)は、アメリカ政府が発表している台風情報で、一般の方でも気軽にみることができます。時刻表記が協定世界時となっていて日本の方がはやく進んでいるので、時差の9時間を加えてみて下さい。
上記の画像下にある丸や文字の見方は、
黄色丸(LOW)⇒24時間以内の発達は考えづらいが注視しておく
橙色丸(MEDIUM)⇒24時間以上後に発達するかもしれない
赤色丸(HIGH)⇒24時間以内に発達する ※台風のたまご
赤矢印⇒台風
黄文字(NO SUSPECT AREAS)⇒疑わしい部分はない
となっています。
台風のたまご発生時からわかりやすいですね。
台風14号2023たまご発生状況について
2023.9.29現在 台風14号のたまごが発生しました。
台風のたまごとは
気象用語ではなく俗称で、台風になりそうな熱帯低気圧のことを指します。
熱帯低気圧は熱帯であればどこでも発生するというわけではなく、発生しやすい場所が決まっています。条件は、以下のようになっています。
■海水温の高い海域である
※海面水温が26.5℃以上。陸上では発生しない
■赤道付近では発生しない
※転向力(=北半球では右向き、南半球では左向きに働く見かけの力/地球の自転の影響で起こる回転運動)が小さいため
■北緯5°~25°付近で発生する事が多い
※熱帯収束帯(空気が集まりやすく水蒸気が豊富)のため上昇気流が生まれて積乱雲ができやすい
暖められた海水から水蒸気が発生
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上昇気流に乗って上へ昇り、上空で冷やされて雲粒の集合体が発生
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特に貿易風と南東貿易風がぶつかる場所ではたくさんの積乱雲の集合体が生まれては消えますが、消えずに残った集合体が回転運動しはじめて「台風のたまご」になります。
熱帯低気圧と台風の違い
熱帯低気圧と台風の違いは、中心付近の最大風速が34ノット(17.2メートル)以上か以下かです。
各国独自でデータの読み取りを行い、基準を満たしていそうであれば台風を宣言するので国によって判断がわかれます。ただし、北西太平洋地域では、日本の気象庁の判断が国際的には公式のものと定められています。
ほかにも、ハリケーンやサイクロンなど地域によって名称が違う「熱帯低気圧の構造を持った気象現象」があります。
台風の名前について
台風の名前を決めているのは、日本含む14カ国等が加盟する台風委員会です。
台風委員会がつけるのは、北西太平洋または南シナ海の領域で発生する台風で、この地域共通の名前になります。
アジア名は140個あらかじめ決まっています。毎年1月1日以後、最も早く発生した台風が第1号になり、以後台風の発生順に番号・名前をつけていきます。
最後に
2023年6月25日の沖縄の梅雨明けを皮切りに、台風の情報も聞かれるようになりました。
ウェザーニュースでは、今年の台風発生数は29個前後の予想と発表されていて例年よりやや多いようです。
こちらの記事でご紹介した内容が、安全な台風シーズンを過ごすお役に立ちますように。